吐き気


吐き気と嘔吐(PDQレジスタードマーク


化学療法と放射線療法は、がん治療を受けている患者さんにみられる吐き気と嘔吐の原因のなかで最も一般的なものです。

吐き気は、無意識に働く身体機能を調節している中枢神経系の一部によって制御されています。嘔吐は脳の嘔吐中枢によって制御される反射現象です。匂い、味、不安、痛み、便通、行不良、いらだち、炎症による体の変化などが嘔吐の誘因になります。

患者さんが以下のような状態にある場合には、吐き気や嘔吐が起こりやすくなります:

    • 以前に受けた化学療法の後に、重度のまたは頻繁な吐き気や嘔吐を経験している場合。

    • 女性である場合。

    • 50歳未満である場合。


    • 消化管、肝臓、または脳に腫瘍がある場合。




    • 腎臓疾患がある場合。

  • 不安を感じている場合。

1.嘔気(吐き気)・嘔吐とは

通常、食事をすると、消化管(食道・胃・腸など)で食物をやわらかくし、消化液(唾液・胃液・膵液・胆汁または十二指腸液など)と混ざりあいます。その飲食物中に含まれている栄養素を、小腸の壁から血液またはリンパ管を通り吸収できるように分解します。分解された栄養素は、体内に吸収され、私たちの身体を維持し、生活を営むためのエネルギーとなります。これを消化・吸収といいます。

嘔気は胃の中にあるものを吐き出したいという切迫した不快感を指し、嘔吐とは胃の中の内容物が食道・口から逆流して勢いよく外に吐き出される状態をいいます。

嘔気・嘔吐は何らかの原因により、延髄(えんずい)にある嘔吐中枢が刺激されておこります(この刺激が軽度であれば嘔気、さらに進めば嘔吐となります)。ここに刺激が加わると胃の出口が閉ざされ、反対に胃の入口が緩み、胃に逆流運動がおこります。それとともに横隔膜や腹筋が収縮して胃を圧迫し、胃の内容物が排出される仕組みです。

がんの再発・転移による消化管の圧迫・狭窄(きょうさく)、手術後の腸管癒着などの原因で起こります。腹痛、腹部の張り、排便・排ガスがないなどの症状を伴い、食事中・食後に苦しくなり、吐くと楽になることもあります。
脳腫瘍・脳出血・髄膜炎・脳への放射線照射などにより、嘔吐中枢を刺激して起こります。多くの場合、頭痛を伴います。
嘔吐によって水分と一緒に胃液・十二指腸液などに含まれる電解質も体外に出てしまいます。電解質(カリウム・ナトリウム・塩素など)は、体内の水分量の調節、神経筋肉の興奮・伝達、体内の水分性状バランス保持(酸性・アルカリ性に傾き過ぎないようにする)などの働きがあります。そのため電解質や水分が多量に失われると、脱力感・倦怠感(けんたいかん:だるさ)・手足のしびれなどの電解質異常症状や口の渇き・皮膚の乾燥・尿量の減少・体重の減少などの脱水症状が出てきます。これらがさらに進むとだんだんと衰弱し、意識障害などを起すこともあります。

誤嚥(ごえん)用語集アイコンを避けるため姿勢は横向きにし、全身の緊張をほぐすために膝を深く曲げたり、意識的に深呼吸などして、気分を楽にしましょう。

心理的な補助

心理的な要素も影響しやすいので、身近な人が手を触れたり、背中をさすったり、優しい言葉で不安をとり除くのもよい方法です。




苦しい思い、特にひどい吐き気をこれ以上経験したくなかったので2,3回目の抗がん剤治療は自分から断った。今は患者会の友達と会えるのが薬。

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