転移性脳腫瘍 放射線治療


(1)全脳照射

腫瘍のサイズが小さくても数が多い場合は全脳照射が行われます。手術が可能な場合でも、以前は術後に全脳照射を行いました。

(2)定位放射線治療 stereotactic radiosurgery (SRS)

腫瘍の最大径が4cm未満で、転移数も1から3個までで、患者さんの状態が比較的よい(KPS≥70)という条件下では、定位放射線治療プラス全脳照射が全脳照射単独より腫瘍の局所制御率に優れています5)。しかし、転移数が概ね4個までであれば定位放射線治療単独であっても定位放射線治療プラス全脳照射とほぼ同等の治療成績が得られると考えられるようになってきました6)。ただし、定位放射線治療単独の場合、腫瘍の再増大や髄膜播種(がん細胞が脳脊髄液中にばらまかれる状態)がありうるので定期的に経過を観察していくことが必要です。


http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/glioma/tumor/tenisei.html





全脳照射単独での生存期間中央値は4−7ヶ月ですが、治療成績は、脳転移以外のがんの治療が奏功しているか否かに依存します。原発巣の治療がうまくいっていて、脳転移の個数が1個の場合の生存期間中央値は10−16ヶ月です。


現時点では、放射線治療以外に、手術後の補助療法として有効な手段がありません。
タグ:放射線治療
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