味覚障害


がん治療の副作用として味覚障害があります。

亜鉛が不足すると味細胞に異常が生じることも分かっています。抗がん剤の中には亜鉛の吸収を低下させるものがあるので、亜鉛不足にならないよう注意する必要があります。
対処方法としては、口内炎や、口のなかの感染症を予防又は悪化させないようにすることで、ある程度味覚障害を軽くできます。食事の前に、レモン水やレモン味の炭酸水でうがいすることや舌のブラッシングなどで口の中をきれいにするのもよろしいでしょう。
お食事では、昆布やカツオなどのだしの風味にしたり、胡麻、レモンなどの風味や香りを取り入れてみてもいいでしょう。又、酢の物も効果はあるかと思います。


親戚の叔母から電話があり、アガリクスをすすめられました。それを聞いた娘がすぐに取り寄せてくれ、朝食と夕食の前に1包ずつ飲むようになったのです。いまから思えば、ものごとを何でもすなおに聞く私の性格が幸いしたようです。アガリクスを飲み始めて1週間もたったころには、すべての症状が解消したのですから。



抗がん剤だけでなく、味覚障害を引き起こす可能性がある薬剤は多い。分かっているだけで約240種あり、降圧剤や利尿剤、抗生物質、高脂血症薬、抗不安薬など薬効もさまざまだ。

▽亜鉛と結合
 「体内で亜鉛が不足すると味細胞のターンオーバー(生まれ変わり)が遅くなり、強いダメージを受けることが動物実験などで判明している。薬には、亜鉛と結合して体外に排出する作用を持つものがあり、味覚障害を引き起こすと考えられている」と池田さん。

現在の日本では、味覚障害の治療薬として認可されている薬剤はありません。しかし、多くの経験や研究から、亜鉛を3ヵ月〜6ヵ月飲み続けると味覚障害の患者さんの約70%に有効であることがわかっているため、亜鉛製剤による内服治療が一般的に行われています。

亜鉛を沢山取ると良いらしいです。
牡蠣(かき)・和牛もも肉・ 豚レバー・ うなぎ・ほたて貝・鶏レバー
カシューナッツ・アーモンド プロセスチーズ・ そば(茹)・納豆
木綿豆腐・緑茶など。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1064010330


抗がん剤や放射線によるダメージは?
抗がん剤は味蕾の細胞や末梢神経、放射線は唾液腺に影響

「抗がん剤による味覚障害は、口の中の粘膜へのダメージや、神経へのダメージなど、いくつかの要因で起こるといわれています。たとえば、5-FU系の抗がん剤では粘膜障害が起こりやすく、舌の表面にある味蕾が障害される可能性があります。タキソールなどのタキサン系、シスプラチンなどのプラチナ系、悪性リンパ腫に使われるオンコビン(一般名ビンクリスチン)などでは、神経を介した味覚障害になることがあると考えられます」

それ以外の抗がん剤の場合も、分裂の速い細胞がダメージを受けやすいため、3、4週間で生まれ替わる味蕾の味細胞そのものの感度が落ちる可能性があります。

また、味蕾の再生には、微量栄養素の『亜鉛』が必要ですが、抗がん剤によって亜鉛の吸収を妨げられるため、新しい細胞をつくりにくくします。

「放射線治療では、耳の下やのどの周りにある3大唾液腺が照射野に含まれるときに、唾液が出にくくなり、味を感知しにくくなります」

頭頸部がん(口腔底がん、歯肉がん、咽頭がんなど)などの放射線治療では、耳の下にある耳下腺、顎の下(くぼみの内側)にある顎下腺や舌下腺が照射野に含まれることが多く、照射する範囲が広いほど唾液が出にくくなります。そのため、たとえ味蕾が正常でも、味を感じられなくなるのです。放射線によって決定的なダメージを受けた唾液腺は再生しないので、その範囲が広いほど障害も深刻になり、嚥下(飲み込み)もしにくくなります。

また、放射線の副作用として、味蕾細胞が減少することは、動物実験では確かめられています。口腔内や咽頭への放射線量が増えれば増えるほど、味蕾の数は減少します。

http://gansupport.jp/article/measure/measure07/3450.html


最近、亜鉛等の微量金属元素が味覚に重要であることが明らかにされつつあります。亜鉛は、体内で鉄に次いで多い微量金属ですが、この亜鉛が手術やヤケドで不足すると味覚は障害されます。亜鉛を投与すると改善します。
ところが、特に病気もなく、普通の生活をしている人の中で味覚障害だけを訴えている人達に血液検査を行うと、亜鉛不足が認められることがわかってきました。
この亜鉛不足の原因として、日本人の食事における亜鉛摂取量が多くはないのに加え、食品加工時に亜鉛を取り除いてしまう食品添加物が繁用されていることが推定されています。このような患者さんや薬剤・放射線による味覚障害患者に亜鉛の投与は有効です。亜鉛は蛋白質に多いので、食生活への配慮も必要でしょう。

実例――
抗がん剤による味覚障害で、味がわからず、料理の味付けも困難に

乳がんの患者会「声を聴きあう患者たち&ネットワーク VOL―Net」の古山惠子さん(52歳)は、5年前、乳がん手術後に抗がん剤治療(注(1))を受けたところ、いろいろな副作用を経験したそうです。1クール目で骨髄抑制、吐き気や口内炎が現れ、治療が終わってから「味覚障害」に悩まされるようになったといいます。

「治療中は食欲もなく、食べ物には執着がなかったので記憶があいまいですが、“味がよくわからない”という状態に気づいたのは、抗がん剤中止後しばらくして、体力が回復してきたころだと思います。何を食べてもまったく味がしないので、料理やお弁当作りは、勘だけが頼りでしたね。お砂糖など、スプーンで何杯入れたか忘れると大変ですから、自信がないときは子供に味見をさせました。味覚がないとおいしいとも感じないため、食事は義務という感覚でしたが、治療終了後は徐々に改善してきました」

注(1)=CEF療法(エンドキサンファルモルビシン5-FU)2週連続投与、2週休みで1クール。
白血球減少等により、3クールで中止

生井さんより一言

がん治療中だけでなく、味覚障害の患者さんはこの10年間に10万人も増え、24万人に上る勢いです。味覚障害の約3分の1は薬剤によるもので、抗がん剤のほか、降圧剤、高脂血症治療薬、抗うつ薬など多くの薬剤も原因になります。無理なダイエットやファーストフードの多用による亜鉛不足も、味覚障害増加の要因として指摘されています。

味覚障害はなぜ起こる?
味を感じる「味蕾」細胞のダメージや唾液腺障害が原因

イラスト

古山さんのように、抗がん剤や放射線の治療によって味覚障害を起こすケースは少なくないようです。このような症状はなぜ起こるのでしょうか。

日本大学練馬光が丘病院耳鼻咽喉科科長の生井明浩さんは、そのメカニズムを次のように説明します。

「食物が口に入ると、唾液で溶かされた成分が口の中に広がり、舌の表面や口内にある“味蕾”という味のセンサー(受容器)に入って、その中の味細胞を刺激します。味蕾で感知された甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の“5基本味”は、味覚神経を通り、脳に伝わって味として認識されます(下のコラム参照)。味覚障害があるときは、このルートの3つの部位、すなわち、味蕾とその周辺、神経、脳のどこかに異常があると考えられます。抗がん剤や放射線による味覚障害は、主に味蕾全体の感度が低下することによって起こります」

抗がん剤や放射線の影響で味蕾の感度が悪くなる理由は、(1)味蕾の細胞自体がダメージを受け、細胞の再生サイクル(新陳代謝)が遅くなる、(2)薬剤の作用で味蕾細胞の再生に不可欠な亜鉛などの微量栄養素が吸収されにくくなる、(3)唾液腺がダメージを受けて唾液が減少し、味の成分が味蕾に入らなくなるなど、いくつかの要因があるそうです。

「抗がん剤は、分裂速度の速いがん細胞の分裂・増殖を抑制するのと同時に、新陳代謝の速い正常細胞にダメージを与えがちです。味蕾細胞は、20日から30日で新しい細胞に生まれ変わる新陳代謝の激しい細胞なので、抗がん剤や放射線によってダメージを受けやすく、細胞分裂のサイクルが遅くなり、古い細胞ばかりが残るため、味の感受性が鈍くなるのです」(生井さん。以下同)

また、味蕾の再生には、亜鉛をはじめ、鉄やビタミンB12などの微量成分が必要ですが、抗がん剤などの薬剤には、これらの必須成分の吸収を妨げる働き(キレート作用)があり、亜鉛不足が生じるため、味蕾の再生能力をよりダウンさせます。

頭頸部がん(舌がん、喉頭がん、咽頭がん)などで口やその周辺に放射線をかけた場合は唾液腺が障害され、これも味覚障害につながります。

「味の成分は唾液に溶けて味蕾の中に入るので、唾液が減少すると、味をより感じにくくなります。抗がん剤治療や放射線治療を受けた患者さんの3〜4割には唾液が出ない、口の中が乾燥する、という症状がみられ、食べ物の味がしない、砂をかむようだ、うまさを感じない、飲み込みにくいなどの訴えが多く聞かれます」


[味を感じるしくみ]
図:味を感じるしくみ

味蕾って何?

味蕾とは、舌の表面の乳頭と呼ばれる粒つぶの上や、口の中に9000個ほど存在している、味覚を感知する器官です。顕微鏡でしか見えないほど小さく、60個の味細胞が玉ねぎのように集まって、花の蕾のような形を構成しています。舌の先端に密集する赤い茸状乳頭、奥の有郭乳頭、奥の側面にある葉状乳頭などに多く、舌中央の白っぽい糸状乳頭には存在しないので、舌の周辺部のほうが味を感じやすいといえます。味蕾では甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5基本味を感知していますが、辛味などは主に三叉神経経由で感知されます。さらに嗅覚や触覚など5感が総動員され、食べ物のおいしさが感じられるのです。

「何を食べても苦く感じる」のはなぜ?
苦味は毒見の味覚だから、他の味覚より感じやすい

「食物すべてが苦くて食べられない」「水やお湯ですら苦く感じる」という患者さんも多いもの。苦味を強く感じるのはなぜでしょうか。

「5つの基本味のうち、甘味は、砂糖や穀類に含まれるブドウ糖、塩味は塩化ナトリウム、旨味は肉や魚に多いイノシン酸やグルタミン酸で、栄養不足を感じたときに食べたい味覚です。一方、酸味は、その食物が腐っているかどうか、苦味は毒であるかどうかを見分ける味覚で、人間を危険から回避させるシグナルともいえます。とくに、一番感じやすいのが苦味です。他の味覚の感度がダウンしても、生命を維持する上でもっとも危険な毒を感じ取る苦味の味覚だけは最後まで残るのではないか、と推測できます」

http://gansupport.jp/article/measure/measure07/3453.html



味覚障害を起こしやすい薬剤

薬剤分類薬剤名
利尿剤チアジド系利尿剤、ラシックス(フロセミド)、アルダクトンA(スピロノラクトン)
降圧剤カプトリル(カプトプリル)、アルドメット(メチルドパ)
抗パーキンソン病薬ドパールなど(レボドパ)
鎮吐剤プリンペラン(メトロクロプミド)
抗生剤アクロマイシンV(テトラサイクリン)、リンコシン(塩酸リンコマイシン)
抗結核薬エサンブトールなど(塩酸エタンブトール)、イソニアジド、ニッパスカルシウム(パラアミノサリチル酸カルシウム)
抗ガン剤5−FU(フルオロウラシル)
肝疾患治療薬チオラ(チオプロニン)、タチオン(グルタチオン)
抗リウマチ薬メタルカプターゼ(ペニシラミン)
抗甲状腺薬メルカゾール(チアマゾール)
糖尿病薬ビグアナイド系薬剤



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