腸管出血性大腸菌感染症 O157

病原性大腸菌O157とはどんな菌か
O157感染により、どのような症状がでるか
下痢症の治療はどのように行うか
治癒の確認方法
二次感染防止のための注意事項
病原性大腸菌O157家庭でできる予防方法

(問い合わせ先)
健康福祉局健康部疾病対策課 044-200-2441
健康福祉局健康部生活衛生課 044-200-2448


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【病原性大腸菌O157とはどんな菌か】

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病原性大腸菌O157とは、腸管出血性大腸菌(Vero毒素産生性大腸菌)に属する大腸菌です。
大腸菌は、家畜や人の腸内にも存在します。ほとんどのものは無害なのですが、腸管出血性大腸菌は、毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こすことがあります。
大腸菌は、菌の表面にあるO抗原(細胞壁由来)とH抗原(べん毛由来)により細かく分類されています。「O157」とはO抗原として157番目に発見されたものを持つという意味です(現在約180に分類されています)。

《特徴》

O157は熱に弱い(75℃で1分間の加熱で死滅)
低温条件には強く、家庭の冷凍庫でも生きのこる
酸性条件にも強く、pH3.5程度でも生きのこる
水の中では相当長期間生存する
感染経路は飲食物などを介した経口感染
感染が成立する菌数は100個程度
《Vero毒素が確認されている代表的な病原性大腸菌》

O26、O111、O128、O145など

【厚生労働省:腸管出血性大腸菌Q&A】より


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【O157感染により、どのような症状がでるか】

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腸管出血性大腸菌の感染では、全く症状がない場合から軽い腹痛や下痢のみで終わるもの、さらには頻回の水様便、激しい腹痛、著しい血便とともに重篤な合併症を起こし、時には死に至るものまで様々です。しかし、多くの場合(感染の機会があった者の約半数)は、おおよそ3〜8日の潜伏期をおいて頻回の水様便で発病します。さらに激しい腹痛を伴い、まもなく著しい血便となることがありますが、これが出血性大腸炎です。発熱はあっても、多くは一過性です。
これらの症状を有する者の6〜7%の人が、下痢などの初発症状の数日から2週間以内(多くは5〜7日後)に溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳炎などの重症合併症を発症するといわれています。
激しい腹痛と血便がある場合には、特に注意が必要です。

【厚生労働省:腸管出血性大腸菌Q&A】より


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【下痢症の治療はどのように行うか】

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腸管出血性大腸菌は下痢を起こす原因のごく一部にすぎません。下痢の原因が腸管出血性大腸菌であるかどうかを確認するために、必ず医師の診察を受けましょう。
下痢の治療の基本は、安静、水分補給、消化しやすい食事の摂取などです。これらのことに気を付け、医師の指示に従いましょう。
腸管出血性大腸菌感染症と診断された場合には、医師の診断に基づいた治療を受けることが最も大切です。
腸管出血性大腸菌による感染症の治療には、使わない方が良いとされる薬もあります。たとえば、腸管の運動を抑える働きの下痢止め薬や痛み止め薬の中には、ベロ毒素が体外に排出されにくくするものがあります。自分の判断で薬を服用せずに医師の診察を受けましょう。

【厚生労働省:腸管出血性大腸菌Q&A】より


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【治癒の確認方法】

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《患 者》

(1) 24時間以上の間隔をおいた少なくとも2回の検便結果が連続して菌陰性であれば、菌陰性化とする

(2) 抗菌剤が投与されている場合は、服薬中と服薬中止後48時間以上経過した時点の2回の検便結果が連続して菌陰性であれば、菌陰性化とする

《保菌者》

(1) 直近の検便検査の結果が1回陰性であれば菌陰性化とする

(2) 集団発生時については、患者に準じた取り扱いをする

【厚生省通知健医発第82号(H8.8.6)】より


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【二次感染防止のための注意事項】

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病原性大腸菌O157は少量の菌数で感染が成立することから、幼少児が集団生活をおこなう場合や家族内では二次感染を防止するために注意が必要です。

《手洗いの励行》

人から人への感染を防ぐためには手洗いが最も大切で、排便後、食事前、下痢患者の世話の後などに、石けんと流水でよく手を洗い、逆性石けんなどの消毒薬で消毒を行う。患者が用便をした後も同じ。

また、タオルなどの共用はしないようにする。

《消 毒》 1 消毒の範囲: 患者の家のトイレ及び洗面所(ノブ、ハンドルなどを中心に)
2 消毒薬: 逆性石けん、両性界面活性剤、ビクアニド系、消毒用アルコールなどを噴霧または消毒液を浸した布で拭き取る
3 寝衣・リネン・食器: 患者が使用した寝衣やリネンは、家庭用漂白剤に浸してから洗濯する
患者の糞便が付着した物品等は煮沸や消毒薬で消毒する
食器は流水と洗剤で洗浄する
4 入 浴 : 患者が風呂を使用する場合には、混浴を避けるとともに使用
後には乳幼児を入浴させない、風呂の水は毎日取り替える
5 患者がいる家庭での注意: 治癒するまでは野菜を含め、食品は全て十分な加熱を行う
調理した食品は、素手で取り扱わない
一般的に食品を取り扱う前後には、十分な手洗いをする
生肉が触れたまな板、包丁、食器等は熱湯で十分消毒する
調理に当たっては、中心部まで十分加熱して、調理した食品は速やかに食べる



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【病原性大腸菌0157家庭でできる予防方法】

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食品を購入するときの注意点
肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入しましょう
食品から出る肉汁などで他の食品を汚さないように包みわけをして持ち帰りましょう
生鮮食品などのように温度管理の必要な食品の購入は、買い物の最後にし、帰宅後はすばやく冷蔵(凍)庫に保管しましょう
食品を保管するときの注意点
食材を扱う前後に手洗いをしましょう
冷蔵(凍)庫内の詰め過ぎは、食品が触れ合うために相互汚染の原因に なります
冷蔵(凍)庫内の詰め過ぎは、冷蔵(凍)効果を著しく低下させます
冷蔵庫は10℃以下に、冷凍庫は−15℃以下での温度管理をしましょう
下準備する時の注意点
食材を扱う前後に手洗いをしましょう
ラッピングしてある野菜やカット野菜もよく洗いましょう
調理器具の使い分け(魚用・肉用・野菜用)をしましょう
使用後の調理器具は使用後に洗剤と流水でよく洗いましょう
冷凍食品は電子レンジを活用して手早く解凍するか、機密性の容器に入れて流水で解凍しましょう
冷凍食品の解凍、冷凍を繰り返すと、品質が低下するだけでなく、食中毒菌が増える場合があります
調理する時の注意点
調理をする前に手洗いをしましょう
調理を始めたら、短時間のうちに手早く作りましょう
加熱調理食品は中心部まで十分に熱が加わるように加熱することが大切 です(食品の中心部を75℃、1分間以上の加熱調理)
冷たい料理は調理後、食べるまでの間、冷蔵庫に保管しましょう
食事の時の注意点
食事の前に手洗いをしましょう
清潔な食器、器具を使いましょう
温かい料理は温かく(65℃以上)、冷たい料理は冷やして(10℃以下)食べましょう
調理してから食べるまでの時間は、できる限り短くしましょう
残った食品の注意点
残った食品は早く冷えるように、底の浅い蓋付の容器に小分けして食品別に分けて保管しましょう
残った食品を食べる時には、中心部まで十分に加熱しましょう(食品の中心部を75℃、1分間以上の再加熱調理)
少し品質が変だなと感じたときには、思い切って捨てましょう
【厚生労働省:腸管出血性大腸菌Q&A】より

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